エンジニアはさらに深刻だ

2011.12.24

技術系のエンジニアであれば、事態はさらに深刻だ。彼らが入社以来取り組んできた専門の技術が、その後も長く業界標準であり続けるなら、彼らが順調にポストに就ける可能性はその他の事務部門などと同程度にはある。だが、もし技術革新により、そのノウハウやスキルの蓄積がまったく役立たなくなってしまった場合、彼らが若い頃の労働の報酬として受け取るのは、おそらくポストではなく、配置転換や早期退職などのリストラだ。彼らが受け取るはずだったポストや昇給といった報酬は、そのとき、その新技術のニーズを満たせる人間(おそらく社外から中途採用された人間だ)が受け取ることになる。

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ここで重要なのは、技術系にせよその他事務系にせよ、こういった現実に直面するのが、(二〇代であれば)おそらくいまから一五年以上先、四〇代になったあたりだということだ。「あれ、自分はひょっとして一生平社員で終わるのか?これ以上、給料は上がらないのか?」と気づいた頃には、もう遅い可能性が高い。というのも、現状の賃金体系が今後も維持されたとするなら、転職市場での消費期限はせいぜい三〇代の間だ。相当な安売りで自分を叩き売る以外、転職する機会はなくなっているはずだ。あとは疲れきったまま、日々の糧を得るために会社にしがみつく毎日が待っている。なにより、誰もが若い時分にはきっと抱いていたであろう自己実現の夢は、きれいさっぱり消えてなくなることになる。





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